エマは、なんだそれと言いたげな妙な表情で成り行きを見守っている。
「何が二人なの、アルフ?」
尋ねながら、イリアはアルフの隣にちょこんと座った。
妹か弟を心配する姉であるかのように、心配そうに顔を覗き込みながら。
アルフは至極重たそうにゆっくりと頭を上げ、何も映さないような空虚な瞳でイリアを見つめる。
それから、小さく口を開けぽつりと言った。
「…私の犠牲となった者の数だよ、イリア。カナルに…メルディ。」
「えっ…メルディは消えちゃったの…?」
「その言い方だと、君をかばって消滅してしまったんだね。」
面食らうイリアと、冷静に読み取るエマ。
シークとリアゼは特に何も言わず、会話を聞いている。


