「俺が居たら不都合か、エマ。」
「いや…急に居なくなったのに、おいしい役とってるってことに少し納得いかないかな。」
怪訝そうなシークに対し、皮肉気に答えるエマ。
シークは、うっ…と小さく言って返答に詰まった。
「ま、まあ、それはいいだろうが。それより…嬢ちゃん。」
「ん?あたし?」
シークの視線が、自分にあることを感知し、自分に人差し指を向けるイリア。
「リアゼもエマも聞いてほしいが、嬢ちゃんに一番聞いて、何らかの言葉が欲しい。…アルフがな、自分を責めちまって、自分が消えればいいとまで思いつめてる。」
「え!?なんで…アルフは何も悪くないのに…」
イリアは、少し眉を下げ悲しそうな顔でアルフに視線を送る。
それに気づきながらも、アルフは特に何の反応も示さない。
「兄貴…自分を責めたらダメっすよ!弟のことを悔やんでいるなら、それは兄貴のせいじゃ…」
「二人だ。いや…本当はそれ以上なのかもしれない…」
リアゼの言葉を遮り、アルフが言った。


