眉をひそめ、これまで誰も見たことないほど、彼は怒っていた。
その声は、その場に居た全員にゾクッという寒気を与えたほどだ。
「馬鹿な真似、か…。どうとられても構わないさ…」
「ふざけるな…。あんたが消えたって…消えた存在の者が戻ってくるわけじゃないだろうが!!」
「そのくらいはわかっている…。」
アルフは、やや投げやりに答え、面をゆっくりと上げた。
「私が居なければ…私さえ居なければ消えることなかったのだよ…メルディもカナルも…」
そう呟くように言って、アルフは再び目を伏せた。
「…だが、あんたが居なければ存在できていない者も居る。」
「…そんな者は居ないさ。」


