「レクイエム…?」
「レクイエムだ…予言者ルティーナ・プルリエの…」
「もう何年も聴いてなかったのに…」
カランカラン…
係の男性の手から、大鎌が落ちて音を立てた。
神主も…
審判員達も…
神社に居るほとんどの者が、ルティーナの歌声を静かに聴いていた。
天界のあちこちから聴こえていた悲鳴や狂気の声が…
歌にかき消され…
やがて…
全て消えた。
…その中で一つだけ消えない声があった。
「メルディ………」
消え入るような呟き声。
胸を切られ力なく自分の腕の中に横たわるメルディを見つめるアルフの声。
「ア…ルフ…」
神から無の存在へと、徐々に変わり行くメルディの声。


