「ルティーナさん、お願いがあるのっ!あたしの大事な大事なアルフって死神が消滅しちゃうかもしれないの…。ルティーナさんがレクイエムを歌ってくれれば、助かるの。だから…歌って!」
「………?」
イリアの身振り手ぶりに反応し、目をパチクリさせるルティーナ。
「あれ…。声出せないのかな…?お願いだから、一回だけ!歌ってよ~!」
「………」
やはり、無言である。
ほら見ろ、といった表情で、リアゼが歩いて来た。
「女同士だから、とか俺より上手くやる、とか言っときながら、このザマかよ、ピンク娘。」
「う…うるさいなっ。本人の意志で歌わないんだから、あたしが説得下手なわけじゃないもんっ!」
「へえ…そうなのかよ。」
「な、なによ~、その目は?あたしを疑ってんの?」
「別にー。大口叩いてこれだから呆れてるだけだぜ?」
「何よ~?あーんたの方ができてないくせにっ!」
二人の言い合いは止め止め無く続く。
ルティーナは、中に入りきれず、手を前に出しおろおろしていた。


