「だーかーら!レクイエムをもう一度だけ歌って欲しいんすよ…。兄貴を助けるためには、あんたの助けが必要なんっす!」
リアゼが必死で説得するにも関わらず、黒髪の女性は歌おうと試みはしなかった。
ただただ、首を傾げ眉を下げ、悲しそうな顔をするだけだった。
とある協会の近くの花畑。
赤や黄色、白や青など色とりどりの花々が、訪れた者を魅了する。
その隣には、日当たりの良い墓場があった。
「本当に頼むっすよ…ルティーナ・プルリエさん。」
すがるような思いで、リアゼはもう一度小声で言った。
すると、先ほどと違いルティーナは口を開け何か呟き始めた。


