「まずは…生贄を清めるため聖水を浴びせよ。」
「はっ!」
巫女のような正装をした女性が聖水を手にし、アルフとメルディに近づく。
スッ…スッ…
パシャ!
「…っ…!」
パシャ!
「きゃっ…!」
身動きのできない二人に、正装の女性は容赦なく聖水を浴びせた。
スッ…スッ…
そうして、何食わぬ顔で神社の境内に戻る。
「次に、天界四種族和解の辞を…」
生贄の儀はプログラムにそって、止まることなく執り行われていった…。
「ルティーナさーん!居たら返事してよー!!」
イリアのかん高い声が、澄み渡った青色の空に響き渡った。
………。
当たり前であるが、返事は返ってこない。
ただ、ホーホケキョと風流なウグイスの鳴き声が返ってくるだけ。
イリアは、ほとほと参っていた。
(もーう…これ、不良品じゃないの!?反応ある場所の近くを一時間も探してるのに…見つからないじゃない…。)
忌々しげに集音器を見る。


