神社の鳥居が、赤黒く不気味に光った。
「…皆、揃ったようだ。今より!生贄の儀を取り行う!生贄を捧げることによりて…戦争を終わらせることあらんと!」
シャリ…
天界においての唯一の神社の神主は、高らかに宣言した。
ワアアア…!!
集まった天界の者達が、歓声を上げる。
その中で、神社の右隣にある大木に太い縄でくくりつけられ、顔を伏せている者達がいた。
アルフレッド・フィアラ。
そして…
「再び…巻き込んでしまったようで、すまない…。」
「…気にしないで。私が勝手にやってしまったことの報いなんだから…。アルフは悪くないわ…。」
メルディアン・イーグル。
彼ら二人だった。
「静粛に!それから、コイン同士の会話は慎め!」
眉を吊り上げた恐しい容貌の神が、アルフとメルディをにらんだ。
………。
歓声が止み、辺りがしーんと静まった。
神主は、おほんと一つ咳払いした。


