「兄貴……!!」
ガバッ!
「………ってぇ…」
上半身を慌てて起こしたが、腹部に激痛が走り、また寝そべるリアゼ。
「それだけ深いケガしてて、起きれるわけないじゃん。」
「っ…あ、ピンク娘…?」
声のする方に目だけ向けると、呆れ顔でリアゼを見ているイリアと目が合った。
「元気が良い目覚めだね…。若い子はうらやましいよ。」
「まだ20代だろうが。」
イリアの後ろから、コント調で会話をしているシークとエマの姿も見えた。
「で?どんな奴にやられたの、リアゼ。それに、アルフがどうかしたの!?」
「…聞く順番、逆だろ…。」
ケガをしている時でも、突っ込みは忘れないのがリアゼである。
彼は、痛ってぇ…と、顔を歪めつつも体を起こす。
今度はゆっくりと。
傷に負担をかけないためと、腹部全体に巻かれた包帯がはがれないようにするためにも。


