『あなたこそ、私の話を最後まで聞きなさいよ!私は、絶対にあなたを傷つけないし、あなたに傷つけられないわ。断言するわ!』
『…根拠でもあるのかい?』
『無いわ。でも…断言するの。』
『ふっ…。あんた…変な奴だな。』
『そういうあなたこそ!ふふふ…。』
…………。
「私のことを忘れてしまったかと思ったが…覚えていてくれたのかい?」
先に沈黙を破ったのは、アルフ。
視線を雲に移し、問いかける。
「忘れたことは、一度もない…それに、あなたのことをまだ深く愛してるわ…」
メルディは、右手人差し指で、涙をぬぐう。
「でも…あなたは死神。私は…神。似ているけれど…相いれない存在だわ…。それに…」
「私はコインだからな…。」
アルフは、フッと自嘲気味に笑った。
「あなたがコインなんて…信じたくないの…。もうすぐ消えてしまう存在だなんて…。」
「しかし…事実だ。私は、覚悟はできている…。」
「………アルフ。」
ギュッ…。
「メルディ…?」
メルディは、後ろからアルフを抱きしめた。
目を瞑り、口を閉じたまま数秒間の間…。


