バシッ!
確かに手応えがあったような音がした。
しかし、声の主は姿を現さない。
「どこを狙ってる?私はこちらだ。」
また声がした。
「!?兄貴、後ろっす!!」
「なっ…っ…!?」
ガシッ!
リアゼの叫び声は、少し遅かった。
アルフは、姿の見えない何者かに捕らえられていた。
鞭のような黒く細い紐で、全身を縛り上げられ…。
ギリッ…
「くっ…」
きつく締め上げられ、小さくうめくアルフ。
リアゼは、血相を変え、鎌を取り出す。
「兄貴!今、助けるっす!」
ヒュッヒュッ!!
リアゼの言葉と同時に、アルフを縛る物に向かって投げつけられる鎌。


