死神のお仕事




「似合わないことはないと思うが?それに、立派な職業だ。」


「そ、そうっすか?恐縮っすね…。でも、そう言われると嬉しいっす!兄貴は…?」


「私は………っ!?伏せろ、リアゼ!!」


ザッ!



「わっ!?」


アルフは言い止めて、リアゼを庇うようにして伏せる。



ヒュッ!

空を斬るような鋭い音が、彼らのすぐ上を通過した。



「…油断していると思ったが、なかなかできるようね。」


どこからかそんな声がした。



バッ!

素早くリアゼから離れ、声の主を探すようにキョロキョロするアルフ。



「な、何っすか…?今の…」


「そこか…?」


ゴウウウ…!!

アルフの鎌から放たれた台風のような風が、リアゼの言葉をかき消す。