死神のお仕事



…襠がある付近から、悲鳴と狂気的な笑い声が風にのり、二人の耳に届いてくる。


二人の死神は、その方向を向き…


バサッ…

バサッバサッ…!

羽音を立てながら、横並びで飛び立つのだった。

それぞれの決心を胸に…。


















戦争開始から16時間20分経過…。


キィィィーン…!!

天界全土に響き渡るほどの大音量で、アナウンスが流れる。



「途中経過を報告いたしまーす。天使は2分の1、悪魔は3分の2、神は5分の4、死神は3分の2となっておりまーす!!皆さん、他の種族を絶やすまで頑張ってくださーい!」


中年男性の声だった。

時々、笑い声を入り混じらせ、戦争を楽しんでいるかのようだった。