死神のお仕事




「ちっ…そっちは強いようだ…。もう一人を狙え!!」


「はいよ、頭領!!消えな、死神!!」


バシュ!!

緑髪の悪魔が、アルフに向けて黒い閃光を放つ。



サッ…

アルフは、わざと鎌に閃光を当てる。



シュウウ…

閃光は、鎌に吸い込まれるようにして消えた。



「へっ!?そんなのあ…」


「有りだ。荒れ狂うつむじ風!」


ヒュウウウ!!

スパン!!

シュシュッ!!

アルフの鎌から解き放れた豪風は…



「ひえええっ!?」


「くっ…ああああ…」


悪魔達の体を傷つけていく。


切り刻み、取り囲み…。

しかし、いずれも致命傷は与えない。



「まだまだいくっす!!」


ヒュッヒュッ!!

スパンスパン!



「恨みはないが…降りかかる火の粉は払うまでさ。」


ゴウウウ…!

ザシュ!スパン!


…………。

三分もかからず、全ての悪魔達は雲の地面に伏し、動けなくなってしまった。