「ひゃはは!そろそろくたばっちまいなっ!」
シュウウ…
パシュウウ!!
血走せた目をかっと見開き、悪魔は黒い閃光を放つ。
「おわっと!…てっ。」
ヒュッ!
パシッ!
交わすのが少し遅くなり、閃光がシークの左肩をかすめる。
ポタポタと鮮血が流れ落ちていく…。
「…っ…はは、しくじっちまったな。」
シークは、右手で左肩を押さえる。
口元と目の歪み具合から、その痛さのほどがうかがえる。
「泣いて土下座すりゃ、この寛大なテックル様は見逃してやらんこともないぞ?」
悪魔は勝ち誇った表情で、シークにさすまたを向けて見下ろしている。
「泣いて土下座、ねえ…。俺には似合わねえわな。」
「ならば、そのくだらないプライドを呪いながら消えろっ!!」
バシュ!!
悪魔は言葉と同時に、黒い閃光を放つ。
ヒョイ…
今度は、軽々と交わすシーク。


