あまりの速さに、天使は防御する術もなく、あえなくその技に倒れた。
「ま、あたしを襲った不運さをあの世で嘆き…はここだから無理だねっ。無の世界で嘆いておいでよっ!」
ヒュン!
シュウウ…
イリアは高速でその場を離れた。
パラパラ…
敗者の天使は、白い粒子となり風に流され…消えた。
ヒュッ!
ヒュンヒュン!
悪魔は、さすまたのような物で、執拗にシークを狙う。
「俺様に会ったのが運の尽き!消えな、下郎死神共!」
「下郎か…。それは言い過ぎじゃないのか。」
カン!
シークは、鎌の刃ではなく柄で攻撃を受け止めている。


