「兄貴…、天界戦争って、何のためにやるんすか?」
リアゼがぽつりと聞いた。
アルフは、目だけをリアゼに向けた。
「…最高神力者を決めるためさ。」
「それって…今は千爺っすよね。千爺も参加するんすか?」
「いや…戦争には参加しない。参加してしまえば、千爺が勝つのは目に見えているからな。」
「あ、それもそうっすよね…。」
リアゼは、変なこと聞いてすみませんと、ぺこっと頭を下げる。
「じゃあ、兄貴?神じゃなくて、悪魔とか天使でも最高神力者になれるってことっすか?」
「そういうことだ。戦争は、他の3つの種族が3分の2の人数を失うまで終わらない…。」
「そんなに、っすか…。」
サー…
生温かい風が流れる。


