「おっ?何か言いたそうな顔だな?言ってみろよ。」
「………僕は、死神になりたくなくなってきた…」
かろうじて聞き取れるぐらいの小声で、レリックは言った。
(兄貴の計画通り、だな…)
心の中でほくそ笑むリアゼ。
しかし、表情には出さないように努める。
「そりゃまた、なんでだよ?兄貴が散々念を押したのに、聞かなかったって俺は聞いたぜ。」
「確かに…死神の仕事を間近で見るまでは、なりたかったよ…。だけど今は…」
「今は…なんだよ?」
レリックの顔を覗き込み、つっけんどんに訊くリアゼ。
「実際に見た今は…死神になりたい気持ちは全然無い…。こんな仕事…悲しくて、残酷で、辛いだけだよ…」
レリックは、眉を下げリアゼに悲しみの眼差しを向ける。


