現場に絶えきれず、血の気のひいた顔でトイレに駆け込む男性。
血が苦手なのか、その場にへたっと座り込む中年女性。
遺体の脈を確認しているサラリーマン。
「厄介なことになる前に引き上げるかっ!」
リアゼは、宣言するように言い、レリックを呼びにスーパーへ戻る。
バサッ…
バサッ…
スタッ…
「レリック!天界に戻るぜ!」
「………」
レリックは無言だった。
悲しみと自分の無力さに肩を震わせ、うつむいている。
リアゼは、まいったぜ、と眉の横辺りをかく。
「ショックでかすぎたみたいだなιま、いつかは慣れるってもんだ。それに…ピンク娘から聞いたかもしれねえけど、俺達はあくまでも“迎えている”だけだぜ…。」
「………」
相変わらず、無言のレリック。
しかし、ほんの少しだけ顔を上げていた。


