「離してよ!僕はもう、残酷な死神の仕事には興味無…」
「あ、いたぜ!レリック、よく聞けよ?今から俺はあのターゲットを迎えてくる。だから、ここでよく見てろ。」
「だから、僕は…」
ストッ…
とあるスーパーの屋上に下ろされるレリック。
「話は仕事が終わってから、聞いてやるからじっとしてろよ?」
リアゼはそう言って、ターゲットに向かって飛び立つ。
バサッ…
バサッ…
「あっ…待っ…」
ヒュウウ…
レリックの制止する声は、風に流されてリアゼに届くことは無かった。
ターゲットは、白杖をつきながら、点字ブロックを歩いている男性。
歳は30代から40代ぐらいか。
髪は赤茶色で、自然なハネがついている。目は深い茶色。
(もって3分ってところだな…)
寿命の炎から、読み取れた。


