「そうかよ。じゃ、俺も今から大変な思いしてくるぜ。」
「アルフが帰ってくるまでには、帰って来なさいよっ!」
「…言われなくても、わかってるぜ。」
イリアと兄弟のような会話をして、リアゼは翼を広げ、飛び立つ。
もちろん、レリックの背中を掴んで強引に連れて行く。
バサッ…
「わわっ!?何するの!?」
慌てふためくレリック。
そんな彼を嘲笑うかのように、高度は下がり確実に下界に近付いていく。
「しっかりやってきなさいよー!アルフに恥かかせないよーに!」
後ろから、イリアの不機嫌そうな大声が聞こえてきた。


