「リーアーゼー!!居るなら返事しなさいっ!!」
「…そんな大声で呼ばなくても、居るっつの。」
最近できたばかりの中央広場の噴水。
その裏から、リアゼがひょいと顔を出した。
「離してってば!」
バタバタ…!
相変わらず、レリックはイリアの手を引き離そうともがいている。
「兄貴が言ってた“レリック”だよな?」
リアゼは、レリックを一瞥した。
キッと鋭い眼差しをした彼と目が合う。
「そうだよっ!暴れるし、弱気だし、もう大変だったんだから!あんたと交代っ!」
トンッ!
「わっ!?」
ポフッ…
イリアに背中を突き飛ばされ、リアゼに正面からぶつかるレリック。


