イリアは、えっ?というような驚きの表情を見せる。
「あんた…死神になりたいって言ったくせに、今更何言ってんの?楽しく仕事しなきゃ、死神なんてやっていけないでしょ!」
「でも…」
「それに…あたし達は、『殺す』じゃなくて、『迎える』のっ!…あ、ターゲット発見っと。」
グイッ!
「うわっ!?」
イリアに急に引っ張られ、体が斜めの状態のまま、連れていかれるレリック。
イリアとレリックは、ハンバーグの出店の屋根に降り立った。
「寿命は…あと一分ってとこかなっ。よっし、準備…っと!」
スッ…
イリアは、背中にかけておいた鎌を手に持つ。
両刃付きの鎌だ。


