「はあ…。そういうことなら…僕は本気で死神になりたいから、研修行く!」
「決~まり!じゃ、今すぐ行くよっ。手、出して!」
「……?」
レリックは、よくわからずに手を差し出す。
「あんた、まだ翼持ってないから飛べないでしょ?」
「あー…なるほど!」
イリアの補足に納得。
7番街。
ガヤガヤガヤガヤ。
祭りがあっているらしく、出店が数多く出現している。
当然、道路は祭りを見に来た民衆で埋め尽くされている。
出店からは、クレープの甘い匂いや、焼き鳥の香ばしい匂いが漂ってくる。
「ふんふふ~ん。あとで、お祭り見てこっかな~。仕事優先だけどっ!」
「あの…イリアさん?今から仕事…つまり、人を殺すというのに楽しそうだね…。」
レリックは、イリアと手を繋ぎ、電柱ほどの高さで浮いていた。


