☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「父母のこと… 憎んでるか?」
「…なんで?」
「笑わなくなったから」
そんなことを聞かれるとは
思っていなかった彩華は、困った
自分が、笑っていないことすら
わかっていなかった
「桃香の為にと思ってのことだったが
2人とも、こんなふうになるとは
予想外だったみたいでさ
桃香が、笑ってくれたら
2人も笑ってくれるだろうから」
「2人も笑ってないの?」
「やっぱり… 気がついてなかったか」
夕餉
彩華は、父母をちらり
〝本当…笑ってない〟
頑張って、食事を完食して
「美味しかった~ご馳走様です!」
にこりと笑った
「まぁ!桃香!体調がいいのね!」
「良かった!食べたなぁ!!」
仕事柄、作り笑いは上手
2人が喜ぶ姿を見て、苦しんだ数カ月
2人も苦しんでいたのだと知った
「父母のこと… 憎んでるか?」
「…なんで?」
「笑わなくなったから」
そんなことを聞かれるとは
思っていなかった彩華は、困った
自分が、笑っていないことすら
わかっていなかった
「桃香の為にと思ってのことだったが
2人とも、こんなふうになるとは
予想外だったみたいでさ
桃香が、笑ってくれたら
2人も笑ってくれるだろうから」
「2人も笑ってないの?」
「やっぱり… 気がついてなかったか」
夕餉
彩華は、父母をちらり
〝本当…笑ってない〟
頑張って、食事を完食して
「美味しかった~ご馳走様です!」
にこりと笑った
「まぁ!桃香!体調がいいのね!」
「良かった!食べたなぁ!!」
仕事柄、作り笑いは上手
2人が喜ぶ姿を見て、苦しんだ数カ月
2人も苦しんでいたのだと知った