気を失った彩華が、目を覚まし


体を起こす




「まだ寝とって、ええんよ?」


「梅さん… あの人なの…
あの人が… 私… 襲って…」



ポロポロと涙を流す彩華を

梅は、抱きしめた



「仇は、とれたってことやな!!
芹沢はんがやらなかったら
うちがやるとこや!これで終わりや!」




彩華が泣いている間




報告に行っていた一と帰ってきた平助が

部屋にきた



「落ち着くまで2人にして」



梅に言われて


平助が報告の為、土方の部屋に行くのに
ついて行くことにした



「彩華を泣かせるなんて…」

「あぁ 芹沢さん許せんな…」



土方の部屋に、近藤と山南も呼ばれ

報告を受ける



近藤が、首を傾げた




「彩華君は、人が斬られるのを見て
気を失った… 父親と重なり…」



〝違う
総司と共に、殿内を暗殺するところを
目撃していた
だが… 至って普通に話していた〟




近藤は、疑問を口にしなかったが



一と平助が部屋を出てから

土方と山南が、ジロリ



「なんだ?2人とも?」



「浮かねえ顔してんなぁと思ってよ」

「ええ 納得いかないと書いてますね」





右頬を引き攣らせ



打ち明けた