☆  ☆  ☆  ☆  ☆








「平助!!!
彩華のところ母親が亡くなったって!!」



道場へと歩く平助の向かい側から
走ってきた一が、慌てた様子で伝えた



「えっ!!!」






2人は、稽古をさぼり
彩華の家に向かって走る








「うっ うぇぇん ひっく ひっく」










長く病で寝込んでいた母の死


泣きじゃくる彩華に


2人は、かける言葉が見つからなかった



笑っている彩華以外を見るのが



初めてだったからだ