【彩華】






総司という友の葬儀を終え

託された文を手に

まずは、新八のところへ



「左之が…亡くなった?」



あんなに強くたくましい左之が?



「それだけじゃねぇ…
近藤さんが斬首された…」



心臓がドクンと跳ねた




「土方さんや一も怪我したらしくてよ
会津にいる… でも、そろそろ動くかもな」


「新八 これ、総司から
左之の分も… 読んで」


文を読むと、新八は私の肩を抱いてきた


「総司を生かしてくれてるんだな!
ありがとうな!」


「礼を言われても…
俺は、総司を覚えてないから
痛みをとってもらったし
お互い様だからな」



新八と私達3人の故郷へ



「この木!あれ?」


思ってたより小さい

高く登ったつもりが…


「どうした?ん?あるじゃねぇか!!」


新八と木に登ると

そこには、3人の名前がまだあった