【一】






「俺も残る」





平助の言葉を聞き

俺は、頭をぐしゃぐしゃと掻いた







「何の為に」



「わからない
でも! このまま行っちゃダメな気がする」


「彩華が迎えにくるのだぞ!」


「うん……彩華なら、わかってくれる!」





つくづく思う



どんなに離れていても

この2人は、繋がっている



俺は




おまけのようなもの





そう…… 思い知らされる










「好きにしろ」