【平助】




伊東さんのことを誘ったのは、俺




尊敬する気持ちは、変わらない


だけど




俺のやりたかったことは…

伊東さんとは、違う



気づいてしまった




新選組に…     戻りたい




新八や左之と馬鹿なこと言い合いたい


新選組には、彩華もいる




「つまらんな」



一も同じ気持ちみたい



「一が一緒で良かったよ」

「ああ 平助がいなければ
とっくに脱走している」

「脱走って…」

「言ってなかったか?
平助と俺は、新選組に戻れる」

「そうなの!?」

「ああ 副長から許しを貰っている」

「…よかった
いつ? いつにする?」

「こちらの動きを知ってからでいいだろう
手土産なしで帰るのも… な?」

「だな! よし!」


気合を入れて立とうとする俺の肩を

グイッ 



「悪いクセだ
間者と知れれば帰れんぞ
ただここにいるだけでいい
脱走は、新選組から連絡がきてからだ」



本当  一がいて良かった