「反対だった   …俺はな」


「あら?それこそ意外だ
副長助勤だから、てっきり…
土方さんが面白がって入れてくれたのかと」


「ばぁ~か 遊びじゃねぇ
男所帯に、おめぇが耐えられねぇと思った
それに… おめぇ…
芹沢さんの名を出しただろ
人の為にっての…なんか嫌でな」



「人の為でしょ?
国とか、難しいことわからないけど
人を助ける為でしょ?
天子様も慶喜様も大好き!
命を大切にって、教えてくれた!
新選組には、ずいぶん助けて貰ったから
同じように、誰かを助けてみたくて!」




彩華が微笑むと土方も微笑む




「実は… 賛成したのは総司だけだった」


「え…」


「ふっ 
総司が、近藤さんの意に反することを
土下座してまで頼んだのは
初めてのことだ
命の恩人の願いを叶えたいってさ
彩華のことは、自分が責任もって守る
だから、彩華を新選組に入れて下さいって
ククッ あいつが子供の頃から知ってるけど
今回ばかりは、予想外だった
そこで!おめぇに、頼みがある!」



「なんでしょう」




「いつ発作が起きるかわかんねぇ
総司を守ってくれ」



「はい!」