半月もすると


彩華は、昏睡状態になった




最後に交わした言葉も思い出せないほど





見ていてつらかった







彩華の命が



消えてしまう











新選組の幹部が揃い

彩華に声を掛けた



永井様は、泣きながら彩華を抱え



いつも座っていた廊下へ





「桃香… 生きてくれ…」












もう…     お別れなんだ












誰もがそう思い泣いた












「ん… あ… に… え?」


「桃… 」





突然 目覚め


永井様と彩華が、見つめ合い声を揃えた




「「なんで!?」」





永井様は、記憶を失っていない


彩華は、永井様の命を貰っていない





「生きてるなら!まあ!いいじゃないか!」






永井様って… 能天気だ…