【彩華】






私は、屋根の上に上がる



山南さんが私の為に生前作った
巡察の組み合わせ

毎月 1度だけ

一と平助が、夜の巡察をする日

この夜だけは、幼なじみに戻る



実際は、こっそり盗み見ているだけ




平助の手を振り払った事を思い出す




「……ごめんね」




私に気づくこともない


2人に、聞こえることもない





だけど、声に出して言いたかった