【平助】





山崎君の監視をすり抜け

どんなに探っても

彩華の居所は、わからなかった





「おい!平助!ついてこい!」



土方さんから誘われて

君菊のところについていくことに




「なんだ?えらくご機嫌だな?」


「へえ 
ほら!千歳にってコレ!
私に、お団子作ってくれたんえ!」




俺たちは、目を合わせた




「誰が?」




「誰って、彩華しかここにはきまへん」




「彩華 今どこにいるって!?」


「さあ?聞いてまへん」



「だぁー!今度来たら、聞いとけよ!
こいつら、心配してんだぞ!」



「元気ですし、女中してた時より
ニコニコしてはって
生き生きしてましたえ」




なんだか…

君菊が、土方さんに突っかかるな…





「そっとしてあげたらよろし」



「ほっとけるかよ!」



「彩華がそれを望んではるんや!」



「まあまあ!2人が喧嘩することじゃ!
君菊 これからも彩華が来たら
彩華のこと、よろしくな!
もし、なんか…元気なかったりしたら
教えてくれ」



「藤堂はんは、探すべきやわ!」



「おめぇなぁ… めちゃくちゃだぞ」



「彩華の気持ちがわかるんや
男はんは、斬ったはったばかり
うちらは、ずっと…  堪忍
新選組が大事やもんな
わかってるんどす すんまへん」





君菊が言い掛けて何か、諦めた




彩華も、本音とか言わなかったな…







「探してるよ
近道があればいいけど
自分で見つけられたらいいな
君菊 俺は、彩華を家族にしたい
くだらない嫉妬して
彩華を傷つけたこと…
許してくれるかわかんねぇけどな」