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「話してくれねぇか?」







それは、彩華が眠れず
廊下にいた時だった




記憶が戻ったからと
皆が自室で休むようになり
彩華にも、部屋が与えられた



夜遅くまで仕事をしている
土方だけ…
彩華が眠れずにいることを知った


そして、怖い夢が何かを尋ねたのだ




「夢だったら良かったんですけど…
夢じゃなかったんですよね…
本当は、君菊から聞いてるんでしょ?」


ばつが悪いと、頭を掻き


彩華の隣に座る


「なんとなくな… お前の口からきけたら
お前も少し楽になるかなと」



「華やかな外見と違い、裏は
盗った盗られたとか、嫉妬とか
足の引っ張り合いしてたり
酷いものですよ…」



「このまま、ここにいろよ
あぁ あいつらと暮らすんだっけ?」


「お許し頂けたら」


「反対する奴はいねぇよ
ここの飯が不味くなって
苦情が出るくらいだな」


「ふふっ お手伝いに来ますよ」



「よろしく頼む
頼みついでに…個人的なことだが
君菊と会ってくれねぇか?
実は…懐妊中で、休んでんだ」


「//////まあ!!おめでとうございます!!
私も君菊に会いたいです!!!」