「たとえ…記憶が戻らなくても
コイツは、俺の妹だ」


尚忠が、彩華を撫でると


「んんーー」


「お! この寝坊助!!
あんまり寝てると、また怖い夢みるぞ!」


「兄上!大変です!!!」


がばっと布団から起き上がると

尚忠の着物を両手で掴んだ


「どうした?」


「私…
間者だったそうで、この人達の仲間を
仲間を
殺してしまいました」


「なんで…そうなったのか
よくわからんが、お前はこの人達の仲間を
守る為に……まあ、その……」


「やっぱり……殺してしまったのね」


「僕を守る為だよ!
君が、闘ってくれなかったら
僕は、死んでた 君も……
感謝してるんだよ!」


「……本当!?」


「そうじゃなかったら
今ごろは、流刑だろう」





皆に、色々聴かされ

しぶしぶ納得した