【一】





翌日


彩華が、屯所を出て行った




「彩華が復帰できるように
会津公に協力を頼んだ」




黒谷で、舞踊会を開くのだとか



新選組は、警護を任された




舞踊会で、彩華が太夫なのだと知った



なぜ、太夫が俺達の看病や女中を?



益々、疑問が増えた





綺麗な衣装とは、裏腹に


浮かない表情をしていた



あまりにも気になり、声をかけた



「おい どうした?何かあったのか?」


「え!? ううん 大丈夫!!!」




酷く驚き、ジタバタと顔の前で

手をパタパタする



「ふっ 落ち着きのない奴だな」