そして、戻ってくると


「ドンマイ・・・」


そういって私の肩をポンッと叩いてきた。


「はぁ・・・・同じ高校ってことすら知らなかった。」


「うそでしょ?!一年の時にもイケメンがいるってすごい有名だったのに!!」


「・・・じゃあ、なんで言わなかったのさ」


「まっ、今年も私達一緒のクラスだしやったね!」



こいつ、話そらしやがった。


「おー・・・うん・・・」

「よろこべコノヤロー!!!」


体当たりしてくるさやかを避けながら
自分のクラスである2年1組に向かった。

扉をあけるとクラスが一緒だった人たちは

「また一緒だね」などと声をかけてくれた。

横が5縦が5と机が並んでおり、
渡辺の私は一番後ろの窓側の席だった。