そんななか、私は頭の中が真っ白になっていた。

さやかが横で腕をバシバシと叩いている気がするがそれすら頭に入ってこない。


「でも、俺は2年生に上がるまでわからなかった、まさか同じ学校にあがるなんて思わなかったから」



まって・・・。




「だけど、この前のクラス発表の名簿みて、びっくりした。クラスに入って、顔を見たとき髪が前に会ったときより髪が伸びてた、けど」



ウソ・・・どうしよう。




「でも、笑顔は変わってなくて」




まさか・・・そんな・・・




「気持ちを再確認できた。」




「俺はそいつが『好き』なんだって」




「桜智・・・」

「さやか、まさか違うよね?」

「多分、桜智のことだよ」

「・・・」


私の問いかけに満面の笑みで応えるさやか。
私はなにも言葉を発することが出来なかった。


「俺の暴露は終わりな」



そのあと、3、4人発表していたが
頭が真っ白な私は何も聞こえていなかった。

「はーい、ここまでね!時間が来ちゃったから残り数人の人はまたHRの時間とかでやるからね!」


なっちゃん先生のストップがかかりそのまま帰る時間になってしまった。