はぁ・・・と少しため息をついて
動き出したバスから見える景色を眺めていた。
なんとなくそんな気してたけどさ?
なんで、こんな隣になる確率が高いの?


「髪、伸びたな」


え・・・

竜成の方を向くと、

竜成は私の髪を一房だけとってジッと髪を見ていた。


「このまま伸ばすのか?」

「え、うん・・・まぁ伸ばすかな」

「そっか」

「・・・・?」


竜成は髪から手を放し、

前を向いた。


そして・・・



「長いのも似合ってんな」


男の子のようにショートにした髪が
胸のところまで伸びた私
まさか、竜成にお世辞でもそういってもらえると思わず、



ドキッとしてしまった。