押し入れから丸まった紙くずを取り出し、開いて読む。


兄さんへ



誰があなたを見捨てても

例え兄さん自身が自分を見捨てても

兄さんの味方だし

ずっと好いているから

安心して、受験に落ちても人生終わらないから!



ブラコンいもうとより


...ああ、なんとも懐かしい手紙が出てきたなぁ。

昔を思い出し、思わず手が止まってしまう。
こんな恥ずかしい手紙、捨てずに取っておくなんて一生の不覚。あとでちぎって捨てようと思い、また手を動かす。