「歩ーーっ」
佐藤が勢いよく登場し、俺の肩を叩く
アイツが、俺達の方を振り返った
「……………っ」
ほんの一瞬
俺はアイツと目が合った
まんまるの大きな茶色の瞳に、確かに俺が映った
ギュッ…
思わず、制服を掴む
なんだ、コレ…
胸が、もやもやする
「……………っ」
俺はアイツから目を反らした
「あーーっ!!!榛名もいるじゃん!!」
佐藤がアイツに向かって手をブンブンと振る
アイツは佐藤に軽く手を振り返す
「おいっ!!!!見たかよ歩ーっ!!!榛名が俺に、手振ってくれたぞ!!!!
やっぱめっちゃ可愛いよなー前も告白されてたぐらいだし」
「………は?」
思いがけない言葉に、俺は佐藤を振り返る
「知らねぇの?榛名さ、すっげぇモテるんだぜ?
成績優秀、容姿端麗、性格まで良いんだからさ、今じゃ他校からも告白されてるんだって」


