「………えっ?」
アイツの、上ずった声
「……………っ!!!!」
それが、合図だった
ガタンッ!!!!
「ふざけんじゃねーよっ!!!!!」
俺はアイツを、ブランコから突き落とした
顔から突っ込んだアイツは、泥だらけ…
でも、俺には関係なかった
手が狂ったみたいにワナワナと震える
無意識に肩で息をしていた
体中から込み上げてくる怒りの波が、俺を容赦なく襲った
足が、地面に張り付いたみたいに動かない
体が、頭が、顔が、熱い
憎い
憎い憎い憎い
どうしてお前ばかり認められるんだ
どうして俺ばかり認められないんだ
俺は、自分の中に渦巻く激しい感情の渦に飲み込まれた
物凄いスピードで頭の中をかけめぐる、
アイツを誉めるコトバ…
アイツの少し照れたカオ…
―おめでとう、本当によく頑張ったわね―
やめろ…
―それにしてもすごいよな、榛名真由―
…やめろよ
―アンタも頑張りなさいよ―
握りしめた拳から、血が静かに流れる
―真由ちゃん、本当にすごい!!!!―
―――――っ!!!!!!


