いた、……くない。
体はフワリと持ち上げられて、自転車だけが勢いよく倒れた。
「……。」
「あぶねえだろ、おい。」
体をサッと離し、その人をみる。
ピカリ。
眩しい、?
「あ、っと、ごめんなさい…」
金髪、キラキラの。
ピアス……。
鋭い目つき。
綺麗な顔立ち。
眩しい。
近くにはバイクが止めてあって、
急いで私を助けてくれたのだろう。
「ありがとうございました!」
私は深々とれいをして、笑顔を、見せた。
はずなのに、
「めんどくせえ、」
と、目線をそらし、バイクに寄っていく。
はぁ!?
何、その態度!
そんなやつだと思わなかったよ。
私は悪い態度に腹立ちながら
クルッと自転車の方向へむき、
自転車に近づく。
こんなんじゃ、教科書とかグチャグチャかも。
そして、自転車に乗り込み、
あんなやつもう二度と会いたくない…!
そう思いながら。
ぐい、とペダルをふみこんだ、
けれど、がちゃん、と古びた音をたてて、
動かない。
え、。
まって、これ。
壊れた……?
そうだ、私、時計をみて、電柱にぶつかりそうになったんだ。
自転車は勢いよく電柱にぶつかったけれど。
これは、やばい、
いまから、電車にのろうかな。
「おい、」
あの人がしゃべる。
私はチラッとみる。
金髪がきれい。
けど、口悪い。
かっこいいのにもったいないな。
「聞いてんのかよ、俺のバイクのれ。」
バイク……?
「バイクって……」
バイクは通学時は禁止。
「なんだ、おまえ。真面目ちゃんかよ」
〜っ!!
腹がたつ!
私はフンっと鼻をならすと、
バイクにのる。
スクールバックをかかえ、
倒れた自転車をそのままに。
「ばっかだな、おめえ。」
そう言って、彼は私にヘルメットをかぶせた。
「なに高校だ?」
「白江高校!」
「ふーん、」
彼はそれだけ聞くと、ブルンブルン、とエンジンをつけ、バイクをはしらせた。
「おめぇな、ちゃんと、俺につかまれ、ばか!落ちんぞ!」
大きな声で暴言をはきながら、私の手を、自分の腰にまわす。
ほ、細い。
なのに、筋肉質。
風が心地よい。
香水、いいにおい。
これが、この彼が不良ってやつか。
彼に触れる部分があつくて、
なんだか恥ずかしくなった。
「着いたぞ、」
ブルン、とバイクを鳴らし、とめる。
「ありがとう!」
同い年だよね。
彼はどこの高校だろう。
名前だけでも……
って
なに、私、興味わいてんの!?
「じゃ、行くね!ほんとにありがとう!」
私が駆け出そうと、すると、
「おい、ばか、どこいくんだよ。」
そいつは、私を呼び止めた。
「は?いや、高校だけど……」
「チッ。」
彼は小さく舌打ちして、バイクの鍵をはずす。
そして、それをポケットにいれて、こちらに歩いてくる。
「え……っと。」
「俺も、白江高校だ、」
え、!
ええ!!
びっくりした……。
そして、なによりびっくりしたのは
それを嬉しいと思う私がいたこと。
なんと、偶然。
彼は、同じクラスの、
昨日お休みだった、隣の男の人。
少し、嬉しくなった。
体はフワリと持ち上げられて、自転車だけが勢いよく倒れた。
「……。」
「あぶねえだろ、おい。」
体をサッと離し、その人をみる。
ピカリ。
眩しい、?
「あ、っと、ごめんなさい…」
金髪、キラキラの。
ピアス……。
鋭い目つき。
綺麗な顔立ち。
眩しい。
近くにはバイクが止めてあって、
急いで私を助けてくれたのだろう。
「ありがとうございました!」
私は深々とれいをして、笑顔を、見せた。
はずなのに、
「めんどくせえ、」
と、目線をそらし、バイクに寄っていく。
はぁ!?
何、その態度!
そんなやつだと思わなかったよ。
私は悪い態度に腹立ちながら
クルッと自転車の方向へむき、
自転車に近づく。
こんなんじゃ、教科書とかグチャグチャかも。
そして、自転車に乗り込み、
あんなやつもう二度と会いたくない…!
そう思いながら。
ぐい、とペダルをふみこんだ、
けれど、がちゃん、と古びた音をたてて、
動かない。
え、。
まって、これ。
壊れた……?
そうだ、私、時計をみて、電柱にぶつかりそうになったんだ。
自転車は勢いよく電柱にぶつかったけれど。
これは、やばい、
いまから、電車にのろうかな。
「おい、」
あの人がしゃべる。
私はチラッとみる。
金髪がきれい。
けど、口悪い。
かっこいいのにもったいないな。
「聞いてんのかよ、俺のバイクのれ。」
バイク……?
「バイクって……」
バイクは通学時は禁止。
「なんだ、おまえ。真面目ちゃんかよ」
〜っ!!
腹がたつ!
私はフンっと鼻をならすと、
バイクにのる。
スクールバックをかかえ、
倒れた自転車をそのままに。
「ばっかだな、おめえ。」
そう言って、彼は私にヘルメットをかぶせた。
「なに高校だ?」
「白江高校!」
「ふーん、」
彼はそれだけ聞くと、ブルンブルン、とエンジンをつけ、バイクをはしらせた。
「おめぇな、ちゃんと、俺につかまれ、ばか!落ちんぞ!」
大きな声で暴言をはきながら、私の手を、自分の腰にまわす。
ほ、細い。
なのに、筋肉質。
風が心地よい。
香水、いいにおい。
これが、この彼が不良ってやつか。
彼に触れる部分があつくて、
なんだか恥ずかしくなった。
「着いたぞ、」
ブルン、とバイクを鳴らし、とめる。
「ありがとう!」
同い年だよね。
彼はどこの高校だろう。
名前だけでも……
って
なに、私、興味わいてんの!?
「じゃ、行くね!ほんとにありがとう!」
私が駆け出そうと、すると、
「おい、ばか、どこいくんだよ。」
そいつは、私を呼び止めた。
「は?いや、高校だけど……」
「チッ。」
彼は小さく舌打ちして、バイクの鍵をはずす。
そして、それをポケットにいれて、こちらに歩いてくる。
「え……っと。」
「俺も、白江高校だ、」
え、!
ええ!!
びっくりした……。
そして、なによりびっくりしたのは
それを嬉しいと思う私がいたこと。
なんと、偶然。
彼は、同じクラスの、
昨日お休みだった、隣の男の人。
少し、嬉しくなった。

