意地悪なキミと。

のこのこと布団から出る私。

「あ、の。さ?」

私が問うと、

「ん?」

とこちらに顔を向ける。

整った綺麗な顔。

「ごめん、迷惑かけて」

私がそう言うと、

「別に。…うん、別にいい」

と、少し、言葉をにごらせた。

「はい、ポッキー」

答える暇もなく、そのままポッキーが口の中に入ってくる。

「んっ」

おいし。

ふふふ。

「はいちゅーのお返しな。」

と、春山はかすかに笑った。

髪の毛がほんのり濡れてたので、私はタオルで水気をとる。

「なんか、すごい美人だな。」

へ?

私が顔を上げると、春山は真顔でわたしをみていた。

へ?

び、……

うそうそ。

春山がそんなこと言うなんて。

「美人なんか、じゃ、ないよ、」

そう言って俯く私。

きっと、絶対、顔、真っ赤だ。

ほてったほっぺは何もしなくても熱々なことが分かる。

「なに照れてんだよ」

春山は苦笑する。

暖かな、笑み。

すごく、すごく落ち着くんだ。

「…春山もすごくかっこいい、です」

しかえしに、と思って、いうと、

案の定、

晴山は

照れた。

「…な、。おま、」

慌てた様子で私をみる。

頬は赤くなり、耳まで伝染している。

「ふっ、てれた!春山でも照れるんだね!」

「お前!この……っ」

「あはっ、あはは!」

可愛い、

かっこいい、

優しい、

こんな、素敵な王子様。

……私。

好きになっちゃうよ?