さて、今日から2泊3日の交流旅行です!

あー楽しみ!

用意をつめこんでパンパンになったバッグをバスにのせ、私たちはバスの座席に着く。

自由だから私はあやの隣!

こっそり持ってきたお菓子、あとで食べよう。

バスはガタンっと動き出し、出発した。

京都かぁ。

行ったことないけどきっと楽しいんだろうなあ。

あやははやくも私の肩で眠りかけていた。

携帯は持ってきてOKなので、携帯を開きマナーモードにしておいた。

ひとりでハイチュウを口に入れる。

ひとり、ね。

あやのやろう、起きんかい!

ちょんちょん、

っと、誰かに肩をつつかれる。

え?と思って横を見ると、

春山がこっちを見てた。

……ドキ。

な、なに。

「?」

と首をかしげると、

「俺にもハイチュウ食わせろ」

と言う。

あーなるほど。

私はカバンをさぐり、ぶどう味のハイチュウを取り出すと、春山の手のひらにのっけた。

大きくて、あったかい手。

なんだか安心するんだよなぁ。

春山は、「サンキュ。」と言うと前に向き直って携帯をいじりだした。

ちぇ。

そんだけかよ。

もう少しお喋りできるかと、思ってたのに。

通路を挟んで座る、私と春山はそれぞれ違うことをしていた。

あ〜……っと。

眠たい、かも。

まぶたが重くなってきて、私もあやのほうに頭をあずけた。



「好きだ!お前が……好きなんだ!」

え!?春山!?

告白だなんて……

私にはない事だと思ってた。

「春山……私も、好きよ。」

好きだもん、付き合いたいな。

「……あさか。」

ま、ま、ま、まさか!

これはぁ、チュー!?

きゃー!!!!



「んわっ!?」

バチッと目が覚めると、そこはバスの中だった。

「んぅぅ……」

ゆゆゆ、夢、か……!

って、すんごい恥ずかしい夢みたな。

……私が春山を好き、って……。

いや、ないから!

あんな金髪やろう!

バカみたいな私が恥ずかしくなってくる。、

チラリ、と隣の春山を盗み見ると春山はスヤスヤと寝ていた。

……ふ。

綺麗な顔してんなあ。

もてんのも無理ないか。

あやのほうをみると、

携帯を手に持ち、

私の方を不思議そうな目で見ていた。

そして、

「なんか、すんごい乙女な顔しながら寝てたけど……夢でも見てたわけ?」

といった。







いやーーー!!!