そんな日はいつも
「おじいちゃんはおばあちゃんと梨奈と一緒にいれて幸せだよ」
って言ってくれる。
無口なおじいちゃんが
励ましてくれるんだ。
だから生きよう。逃げずに向き合おうって思えた。
「おはよう」で始まって「おやすみ」で1日が終わるのが嬉しかった。
「梨奈…おはよう。」
「どうしたの?そんなに落ち込んで」
「実はね、康介くん…女の子と歩いてたの見たの」
夏美は2個先輩の康介くんと付き合ってたんだった。
「え!!実は姉弟だった。とかない!?」
「わかんない。でも手、繋いでた」
今にも泣き出しそうな夏美に胸が苦しくなった
「信じよう。ね?」
「うん」
「じゃあ一緒に傘返しに行こ!!」
「いいよ、まだ返してなかったんだ(笑)」
「そーなの、渡しそびれた(笑)」
