大切な存在。




なぁお前がいつも寂しそうな顔する理由なんだ?




「小林!小林、起きて」




「ん…」




「ごめんな、俺が手、離さなかったんだろ?」




「違うよ。私が握っていたかったの」



「ふっ。そっか、ありがとな」


照れくさそうに言う姿がとても可愛かった。



「あ、あとさ俺なんか言ってた?」




「えっ、ん、な、何も言ってなかったよ?」


突然焦り出した小林。



でも言ってないならいいんだ。



「??そっかならいいんだ。」


「じゃ、じゃあ帰るね!お大事に!」




「お、おう!ありが」バタン。



は、はやい。




なぜか、あいつがいなくなった部屋が寂しく見えた。