「あ〜いたいた!!」
「あっ!」
「名前も聞いてないしどうしようかと思った(笑)」
ははっと笑う彼の笑顔は眩しかった。
「小林梨奈です!」
「梨奈ちゃんね〜俺は三浦光輝!光輝って呼んで!」
「あ、じゃあ光輝くんで…」
「おけおけ!!行こうか」
「はい!」
「てかなんで、昨日廉から傘借りたの?」
「なんでだろう…。たまたま通りかかって…」
「廉からかしてくれたの?」
「はい」
「珍しいなぁ〜」
「え?」
「廉、女の子としゃべんないの。なのに傘借すとかびっくり」
「そうなんですか!」
なんか、ちょっと嬉しかった。
