「 そう。 じゃあ、悲しい顔は? 」 ショウくんの悲しい顔・・ それは・・・ 「 ここが・・・ ぎゅうっていたくなって・・・ くるしくなるの 」 そう言ったら、 お母さんの大きな手が私の手に触れた。 胸の所を守るように、 包み込むように、 触れたんだ。 そこから伝わってくる温かさに、 ぬくもりに、 がまんしてきたものが込み上げてくる。